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2020.10.16
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「今日は何て書こうかな」給食を食べ終わると、こんな声が教室のあちらこちらから聞こえてきます。微笑を浮かべながらサラサラと鉛筆を走らせる子どもたち。これは、2学期に入って全校で実践しはじめた「味わいカード」の取り組みの様子です。
今年度は、感染症対策のため、おとぎ食堂で全校一同に会しての給食ではなく、それぞれ各教室での給食となります。そのため、厨房の給食スタッフの姿が見えない中での給食となりました。そこで、作り手であるスタッフと子どもたちの「つながり」を強くしたいと思ったことがきっかけとなり、この「味わいカード」の取り組みが始まりました。
給食を食べた後、希望者が感想をカードに書いています。この取り組みを重ねるごとに、日に日にカードの内容が充実してきました。はじめは「おいしかったです」と書かれていた味の感想が、回を重ねるごとに、食感・香り・食材の種類・味付けなど、感想はどんどん細分化しています。これは、表現力が豊かになってきたこととともに、子どもたちが、出されたものを「食べる」のではなく、作ってくださる方への感謝を持って「味わう」ことができているからだと感じます。
また、毎週月曜日の給食時間には、「おとぎ食堂チャンネル」と称した給食アピール動画も放送しています。内容は、子どもたちや教員の味わいカードを紹介したり、給食スタッフの方へのインタビューなどです。給食を作っている様子を撮影したり、給食のレシピを紹介したりする回もあり、子どもたちは、「この味付けは何かな」「何種類の食材が入っているかな」と興味関心もどんどん広がっています。